音楽素人こそ音楽理論を学べ!音楽理論の必要性を解説

入門偏

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みなさん、音楽理論というと、どんなイメージをお持ちですか?

やはり作曲者が勉強するもの、作曲する上で必要なものであるという認識がどうしても強いのではないかと思います。

ですが、実はそんなことはありません!!!

むしろ、作曲するだけなら難しいコード理論を勉強する必要は全くありません(個人的な見解です)。作曲初心者は、音楽理論の完全習得を目指すより先に、いろんな楽器の奏法とか使われ方を勉強した方がよっぽど効率的だと私は考えています。

音楽理論は、作曲のために必要なものであるという以上に、

「音楽を新しい視点で楽しむ」

ためのものだと私は思っています。

皆さんは、音楽を聴く時、自分の感性に全てを委ね、心で感じるがままにその曲を楽しんでいると思います。音楽の最も原始的で最も妥当な楽しみ方だと言えるでしょう。しかし、音楽理論を習得していれば、もっと高度な楽しみ方ができるのです。

例えば、曲を聴いていて、「この部分めっちゃエモい!!!」って思うことはありませんか?

曲のエモい部分とか聴いていて気持ちいい部分には、必ずと言って良いほど、なにかしらの理論的な秘密が隠されているのです。その秘密を解き明かすことが、音楽理論に基づいた曲分析の醍醐味だと言えます。

しかも音楽理論は、楽器の経験が無くても学ぶことができます(ピアノ経験に関しては、あるとかなり有利ではありますが・・・)。だからこそ、音楽素人の人でも、楽器の演奏はできなくても、音楽理論という観点で音楽を楽しむことができるという点を、私は強調したいのです。

その醍醐味に触れていただくために、ここではOfficial髭男dism「Pretender」のサビのとあるコードをご紹介します。今の時点ではコード表記が何を意味するのか全く分からないという方も、音楽理論の雰囲気だけでも感じ取っていただけると嬉しいです。

今回注目するのは、サビ繰り返し前のこの部分。

Ⅰ | Ⅴadd9/Ⅶ Ⅲ7/Ⅴ# | Ⅵm9 |Ⅴm11 Ⅰ7 | ⅣM9 | Ⅲm7 | Ⅰadd9/Ⅱ | Ⅱm7/Ⅴ Ⅱm7-5/Ⅴ

グッバイ 君の運命の人は僕じゃない 辛いけど否めない でも離れ難いのさ その髪に 触れただけで痛いやいやでも 甘いないやいや

この、Ⅱm7-5/Ⅴというコードはあまり見られないレアもので、強烈な哀愁を漂わせるコードとなっています。一個前のⅡm7/Ⅴという”普通の”コードのまま繰り返しに行くのではなく、B♭m7-5/E♭を間に挟むことによって、「Pretender」の世界に沿った情緒あふれるサビが作り上げられているのです。また、さらにすごいのが、Ⅱm7-5/Ⅴという哀愁コードが、「いやいや」という歌詞とリンクしているという点です。語り手の恋心の葛藤が、この哀愁コードによってより鮮明に映し出されているのです。

このように、なんとなく聴いているだけではスルーしてしまいそうな部分にも、作曲者の技巧を凝らした工夫がさりげなく隠されているのです。それを解明するのに必要であるという点に、音楽理論を勉強する意義があると私は考えています。

このブログでは、「音楽理論解説編」と「曲分析編」、そして「音楽チャート分析編」の3つを軸に更新していきたいと思っています。
「音楽理論解説編」では、必要最低限の音楽理論の知識を楽器経験のない初心者の方でも理解できるように解説していきます。
「曲分析編」では、「音楽理論解説編」で得た知識を使って実際に様々な曲を分析していきます。
「音楽チャート分析編」では、定期的にBillboardやオリコンなどによって発表される音楽チャートをもとに、今売れている曲の推移を分析していきます。

不定期な投稿になると思いますが、音楽理論の勉強に役立てていただければ幸いです。

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